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【経済予測 特別版】2024年 10大リスク

    人類への脅威:Existential Risk

    1.環境・気候変動の悪化

    • 自然環境の悪化・災害の激甚化
    • 異なる気候・環境対策のシナジーとトレードオフ
    • 脱炭素に向けた先進国・途上国の対立先鋭化

    2.AIの爆発的進歩と悪用

    • AIを巡る技術・社会・経済の大変革の反面、大規模サイバー攻撃、AI悪用・軍事利用
    • エネルギー消費の急拡大

    3.国際協調システムの瓦解(がかい)

    • 国際社会におけるガバナンスの不在、UN/WTO/WHOなど多国間枠組み機能不全

    フラグメント化する世界

    4.二つの戦争で不可能になる一つの世界

    • ウクライナへの米国の経済・軍事支援停滞、露の資源武器化継続で燃料・食料価格不安
    • 中東情勢流動化(古い中東に回帰)、イスラエル・米国の国際社会での孤立・地位低下

    5.米大統領選挙による社会分断の加速

    • 予備選挙から党派対立先鋭化、本選では政治・経済・社会政策巡り分断が深刻化
    • トランプ政権誕生の場合の政策大転換

    6.台湾総統選挙に伴う地政学情勢の流動化

    • 独立派の活発化、または、中立路線でリスク小康

    脆弱(ぜいじゃく)な安定となる世界経済

    7.世界経済のスタグフレーション突入

    • 戦争・異常気象での資源・食料価格高騰
    • 米大統領選に伴う政治不安、インフレ再燃や労働力ひっ迫など経済要因も

    8.新ワシントンコンセンサス自国優先主義の拡大

    • 保護主義的経済安全保障政策がニューノーマルに
    • 重要技術・データ・資源を巡る排他的規制拡大

    9.中国経済の長期停滞

    • Deflation(デフレ)、Debt(地方債務の深刻化)、Demography(高齢化・人口減少)、De-risking(デリスキング)

    10.米国発グローバル金融危機

    • 米シリコンバレーバンク破綻を契機に高まった信用不安は残存
    • 金融引き締め下の、資産価格下落などで金融機関流動性危機、信用収縮が発生

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